
遺言書を作っておいたほうがいいかな、
と思われても、何からすればよいのか見当がつかないものです。
まず、大まかに財産を把握してみましょう。
ご自宅の土地、建物(不動産)、預貯金、有価証券など。
不動産は、毎年4~6月頃に固定資産税納税通知書という書類がお住まいの市町村から届いているはずです。だいたいの土地建物の価値もわかります。
権利証や登記簿謄本などがあれば確認しておきましょう。
預貯金は通帳で確認しましょう。
おなじ金融機関の通帳が何冊もあったり、眠ってしまっている通帳があったりすることに気づいたら、この際整理してみるといいかもしれません。
他に高価なもので相続させたいものはありますか?
今まで遺言書作成サポートをするなかで、
女性の方では、お着物や宝石類がありました。
男性の方では、時計や絵画などがありました。
「こんなのたいした価値ないし…」なんて思われるものであっても、
ひとつひとつに思い入れがあり、
これは長女、これは二女にあげたいという思いがあれば、遺言書に書くことができます。
それから債務がある場合、プラスの財産よりも債務が多いと、相続人が限定承認や相続放棄することも考えられます。
債務がどのくらい残っているか、今一度確認してみましょう。
相続財産を把握できたら、専門家のところへ、ご相談へ行ってみてください。
公正証書遺言になさる場合、印鑑登録証明書や戸籍等が必要になりますが、専門家のところへ相談に行ってからでも間に合います。
本籍や現住所がわかるようなものをお持ちになるとよいです。