よく知られている平均寿命は、
男性80.75歳、女性は86.99歳です。
もう一つ、最近よく聞かれるようになったのが、「健康寿命」。
厚生労働省の調査によると、2013年の健康寿命は、
男性が71.19歳、女性が74.21歳です。
平均寿命と健康寿命の間の期間は、不健康ということでしょうか?
健康寿命は、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」。
不健康というよりは、日常生活をおくるために、介護を受ける可能性が高い期間といえそうです。
男性だと約9年間、女性だと約13年間ですね。
ただ一概にその期間は介護が必要ということかというと、そうではないようで、生命保険文化センターの統計によると、介護期間の平均は4年11カ月です。
介護に対する不安は漠然としながらもありますね。
公的介護保険制度により、介護サービスを利用することになった場合でも、現在では、利用料金の1割負担、または所得により2割負担で済むようになっています(限度額があります)。
この介護保険をまかなっている介護保険料が、
平成29年8月から総報酬割になることになりました。
今までは健康保険組合による加入者割だったのが、収入に連動して介護保険料が増減することになりました。
大企業等に勤務されていて所得が高い方は負担が増えることになりそうです。
2025年には、団塊の世代が75歳になり、
20歳~64歳の人が1.8人で、65歳以上の人を1人支える社会になります。
介護が必要な方も増え続ける計算です。
今までと同様では、高齢者を支えきれなくなってしまいますね。
行政書士も、成年後見や遺言書作成などで、高齢者を支えることができます。
少しでもお役にたつことができればいいなと思います。
